取材・文:森山ド・ロ
取材・編集:ゆがみん
イラスト:PEYODA
トラックメイカー・ラッパーとして活動するYacaがゲストを招いて対談する企画「YACA IN DA HOUSEは喋りたい」。
前回、バーチャルHIP-HOPガールズデュオ、KMNZ(ケモノズ)との対談記事の好評を受け連載化。第1回のゲストとして、KMNZとも親しいyosumiが登場し話を繰り広げる。
デビュー以前からYacaとの親交があると明かすyosumi。話は2人の出会いから始まり、yosumiの音楽が作られる過程、活動のモチベーションまで広がる。
自分も楽しい側に行ってしまえば、ズルいって感情もなくなるんじゃないか
──お互いを認識したタイミングや知り合うきっかけを教えてください
yosumi:もともと私はKMNZの二人とデビューする前から友達で、LIZからよくバーチャルの活動を始めた当時の話を聞いてました。
その中で、Yacaというワニがいるという話もちらちら聞かされていました。Yacaを認識したのはそのタイミングですね。その後、活動を始めようかなというタイミングで、YacaにDMをした覚えがあります。確か「DAWを買おうと思うんですけど、おすすめありますか?」みたいな。
実際に会ったのはKMNZのミートアップに行ったとき。明らかにYacaだろうという人が歩いていたので「Yacaさんですか?」って話しかけたら、「違います」って言われたんですよね。
Yaca:確かに声をかけられた記憶はあるんですけど、その時は誰かわからなかったから知らないふりをしましたね(笑)。
──ではその日はお互い認識せずに終わったんですか?
Yaca:そのあと挨拶しましたっけ?
yosumi:結局その日は申し訳なさすぎて、帰ってからDMしましたね。「声かけちゃってすみません」って。
──そんな出会いからyosumiさんは、どういう経緯でこの業界に入っていったんですか?
yosumi:最初はあまりVtuber全体には興味がなかったんです。でもKMNZは自分にとって一番近くで見ていた、影響を受けた存在なんですよね。歌い手とは違うんだけど、インターネットで音楽をやっているみたいな。
──大きなきっかけや、志はあったりしたんですか?
yosumi:恥ずかしいんですけど、流れとノリの要素が大きかったです。
当時は自分の生活があまり楽しくない時期で、他の人たちがすごく楽しそうなことしているのが気にくわなくて(笑)。「ズルくない?」みたいな。
でもズルいと感じてしまうのは、自分が何もしてないからだと思ったんですね。自分も楽しい側に行ってしまえば、ズルいって感情もなくなるんじゃないかなって。
KMNZの活動を横目で見ていたから、イラストレーターのせいまんぬからyosumiのキャラクターデザインが上がってきたタイミングで、これはイメージを保つために喋らない方がいいなと思って、歌を主体に活動しようって決めました。
〖 information 〗
— yosumi official (@yosumi_official) August 30, 2022
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yosumi key visual
新規キービジュアルを公開致します
illustration
せいまんぬ (@seimannu)
´´´ pic.twitter.com/V3pVHclCUd
──yosumiさんの立ち上げにYacaさんは携わっているんですか?
Yaca:1ミリも絡んでないですね。でも立ち上がる瞬間みたいなものは、実はSNSを見ていると察することができたんですよ。せいまんぬさんがなんかつくり始めているなみたいな。ハードなKMNZのヘッズも気づいていたんじゃないかな。
──デビューしてからYacaさんとはどのようにして交流が始まったんですか?
Yaca:なんとなくTwitterを見たら、5月デビューみたいなことを書いてたんです。でも「5月から始めまーす!」みたいなタイプではないじゃないですか。
yosumi:実際始めなかったし、そういうタイプじゃないね。
Yaca:だからデビューした時は、いつの間にか始めているなって印象でしたね。
yosumi:結局、初めて歌を投稿して声をみんなに聞いてもらったのは2019年の10月なんですよ。
でもその前、8月に声や音が一切入っていない、ただyosumiがゆらーって揺れるだけのGIFを投稿したんですね。一体なんなのかも全然わからない、クリエイターのサブ垢にも見えるような。
実際は、せいまんぬがつくってくれたLive2Dの試作動画だったんですけど、思ってたよりビジュアルのウケが良くて、少しバズった感じになりました。Vtuberが今ほど多くない時期だったので、目新しさがあったんだと思います。
— yosumi (@yosurni) August 15, 2019
Yaca:Vtuberという言葉から新鮮味が薄れて、ちょっと違うことをやり始めた人とか、受け手側も新しいものに期待していた時期ですよね。
yosumi:でもYacaと知り合うのはもっと後なんですよね……。最初は何だったかな?
Yaca:2019年頃、クラブイベントが増えてきたタイミングです。
DJがメインなんだけど、合間にVtuberのパフォーマンスがあるイベントが増えた頃。自分や共通の知り合いが出演したり、遊びに来ているタイミングのどこかで会ったような気がします。確か「VIRTUAFREAK」だったかな。
yosumi:でも、活動始めて1、2年はイベントに全然呼ばれなかったんですよ。ライブ出来る量の持ち曲がなかったのもあると思うんですけど。gaburyuとYacaに愚痴った記憶があるもん(笑)。「みんな急に出演が増えてズルい!yosumiも出たい!」みたいな。
基本的に「ズルい、羨ましい」が原動力だから、本当に周りに迷惑をかけて過ごしてきました。
自分の声1つでは売り物にはならないと思っていた
──見せ方の工夫や曲のジャンルなど、音楽制作におけるこだわりがあれば教えてください
yosumi:実は私は、自分の声や歌が全然好きじゃないんです。それは活動を始めた当初からそうだし、今もあまり変わってないですね。
デビューするときも音楽に対して全く自信がなく、自分の声1つでは売り物にはならないと思っていたんです。だからyosumiというパッケージをつくり上げる時も、ビジュアルや、デザインに重きを置きました。
周りのクリエイターの方達が本当に助けてくれて、見た目よく出せたというのはありますね。見た目を含めた周りのクリエイティブと全部まとめて「これがyosumiです」と打ち出せたことで、ようやく体裁が保てる、自信が持てるみたいな。それはデビューした当初から思っていたところかもしれないですね。
──音楽に対する自信のなさは、活動を続けていく上で克服していったんですか?
yosumi:最初は、好きと言われることすらも、謙遜というか「いやいやそんな」みたいな感じでした。でも年数を追うごとに、お金をもらっていることや、お客さんの時間を使ってもらっていることをちゃんと実感できて意識するようになりました。
お客さんが時間やお金を落としてくれているのに、自分がずっと卑屈なままじゃいけない、その愛を受け取らないのはめちゃくちゃ失礼だという気持ちになりましたね。正直なところ、自分の声や歌には今でも自信はないんですけど、みんなが「いいよ」と言ってくれるその気持ちはちゃんと受け取ろうと思ってます。
──それは向上心の芽生えとはまた違うんですか?
yosumi:向上心もあるのかもしれないけど、どちらかというと責任感が芽生えた感じはしますね。たとえばYacaは謙虚だけど、めっちゃ向上心あるタイプじゃない?
Yaca:向上心かどうかはわからないですけど、常にクオリティを求めているというか、自分にプレッシャーをかけている感じはあります。活動を始めて満足したことはないですね。
絵や音楽ってある程度ルールがあるんですけど、それを守る必要は全然なくて、たとえばコード進行がめちゃくちゃだとしても、自信満々で、リスナーに刺さるメロディや歌詞が書ければそれで成立するんです。
けど、めちゃくちゃなまま自信もなかったら、それはただめちゃくちゃなだけになってしまう。そこを説明付けるためにも、自信があると思うようにしてます。
自分では見出せない自分の魅力を、聴き手が見出してくれている
──yosumiさんの楽曲はかなりアンダーグラウンドなイメージがあるんですが、そこはyosumiさんの精神的な側面が反映されていたりするんですか?
Yaca:yosumiさんの楽曲の雰囲気って、ある種アーティストさんのyosumiさんへの理想というか、それぞれの考えるyosumi像が強く出ていると思います。
たとえばトラックメーカーは仕事を受ける時に、歌い手からインスピレーションを受けて各々がその中のイデアを感じ取りながら曲を書く。
その中でもyosumiさんの場合は、色々なジャンルの曲やイラストがつくられているのに、グラフィックやデザインのイメージも意図せず整っていくのがすごく面白いんですよね。yosumiさんはよく「質感(が良い)」と言われているけど、クリエイターもピンポイントに理解者が揃っている感じがします。
yosumi:私が精神的に前向きではないという要素は、別に楽曲には関係ないと思うんですよね。実は「こういう曲が欲しいです」とか、「こういう歌が歌いたいです」みたいなリクエストを、私から言ったことはないんですよ。さっきYacaが言ってたみたいに、良くも悪くも成り行きで曲をつくってきたんです。
「何か一緒につくりましょう」となった時点で、曲をつくってくれる人はyosumiという存在について、ある程度理解してくれている状態からのスタートなんですよ。yosumiだったらこうかなってイメージがそれぞれにあるみたいで、私自身も来たものに対して、ただ歌を入れると。本当にそれだけで今まで曲をつくってきました。
Yaca:それは確かにすごいんだけど、yosumiさん自身はシンガーとしてのアイデンティティをどこに見出しているんですか?
yosumi:それはすごく悩んだ時期もある。もともと自分の歌って誰かの心に訴えかけるような情熱があるわけでもない、淡白な声だと思っています。
でも、「yosumi」のキャラクター性について考えた時に「これもありなのかな」って割り切りがどこかで発生して、一旦そのままにしてたら、いつのまにかここまで来たんですよね。自分では見出せない自分の魅力を、聴き手が見出してくれている感覚があります。
「synerzy」ではyosumiの二面性を題材にした
──Yacaさんはyosumiさんと楽曲をリリースしているわけですが、実際に一緒にやってみてどう感じました?
Yaca:さっきも言ってましたけど、なんとなくみんなの中で、yosumiのイメージが確立されているんですよ。そのイメージに基づいてみんなクリエイティブしているから、もちろん解釈の幅はあるけど、統一感がある気がするんですね。
自分は「synerzy」が初めて提供した曲でした。楽曲プロデュースする人の性なのかもしれないですけど、yosumiさんに関してはプライベートの側面を知っていたので、自分なりにオンもオフもないまぜにして、めっちゃ擦りつぶして、架空のお話にしたいなと思うところがあったんですね。
yosumi:「synerzy」は、ラップじゃないんだけど、動きのある歌だよね。
Yaca:「synerzy」で書こうと思ってたのは、yosumiさんの二面性的なところでした。もちろん全部をひっくるめて1つの世界だとは思うんですけど、曲を提供する人は、yosumiさんに関係ないフィクションの世界観や、キャラクターとしてのyosumiさんのイメージを曲にするんですね。それとは別にyosumiの精神を題材にしようと思って書きました。
yosumi:やっぱりそうなんだ。「synerzy」をつくる時、一切打ち合わせしてないんです。
友達だし連絡はいつでも取れるはずなのに、曲について何も聞かなかったし、話されなかったし。曲が届くのをただ待ってました。
結局届いたものに対しても、「これってどういうこと?」って質問することもほとんどないままだったけど、歌詞見た時はちょっと恥ずかしかったんですよ。曲調は、YACA IN DA HOUSEだ!って感じだったんですけど、歌詞はイマジナリーyosumiというか、本当に内を暴かれている感じだったんですね。
yosumiの活動を見てきた人にはあまり伝わらず「yosumiっぽくないな」って思われる部分もあると思いながら、でも実際は1人でめちゃくちゃ刺さってました。小説の主人公に感情移入する感じで。たぶんこの歌詞は、自分そのものを書かれたわけじゃないんだけど、「お前そういうとこあるよね」って、ところどころ言われている気がしましたね(笑)。
Yaca:「窓辺のモノローグ」のビジュアルや歌のイメージがツイキャスのyosumiだなって勝手に思っていて。
yosumi:なんか部屋着っぽい感じね。
Yaca:でも本人の話じゃないくらいになるべく薄めているんで、あまりその感じは出てはいないとは思うんですけど。
yosumi:Yaca、上手いよね。そういうの。
Yaca:自分がそういう歌詞ばっかり書いてきているせいではあると思います。ノンフィクションっぽいフィクション。嘘だけど、本当かもしれないね、みたいな。
yosumi:考える余地がすごくあって、勝手にこっち側が人物像を想像してちょっと好きになっちゃうような歌詞をYacaは書くんです。ずっとそう思っていたので、仮歌が届いた時には「Yacaの曲だやった~!」という気持ちと、「(仮歌が完成されていて)もうこれってこのままリリースでいいじゃん……」という気持ちの両方がありましたね。
今までディレクションしてもらう経験がなかったから、本当はYacaにディレクションもしてほしかったんです。「synerzy」は今までやってこなかった、歌というよりも喋りっぽい歌い方だったので、ニュアンス感とか「こうやった方が上手くいくよ」みたいなアドバイスを、Yacaがやってくれたり、言語化してくれたりしたら上手くいくだろうなって。
でも結局はお互い連絡を取らなかったので、仮歌のYacaのノリみたいなものを何回も聴き尽くして、真似できるところはするみたいに、結構苦労しましたね。
Yaca:仮歌みたいなものを録って送ってくれたじゃないですか?それを聞いた時に、ディレクションはいらないと思ってしまったんですよね。
この手のタイプの歌って、できる人とできない人がいるんです。筋肉の違いと言いますか。実際、アレンジも入れながら、メロディーがあるようでないような、弾みのあるスイング感のあるメロディーを「ノリでやります」って言って、できる人と全くできない人がいる。
言い方悪くなっちゃうんですけど、仮歌の段階では、こっちもシンガーさんにそこまで期待してないんです。その段階では、メロディーのピッチはともかく歌の雰囲気やリズムはガチガチに固めて送って、そこから好きなものを取ってね、という感じで提出するパターンが多いです。
その中から、できそうなことをやったり「こうやってみたらいいんじゃないかな」って提案していくのがディレクションでもあるんですけど、yosumiさんはその辺全然大丈夫なものを送ってくれたので、安心というか、これは託して大丈夫だなって。
yosumi:それに関しては、もう長い期間Yacaの曲を聴き続けているので、Yacaっぽいグルーヴ感やノリが自分の中にも多少あったというのが要因かな。
──レコーディングや制作時で印象に残っている出来事って何かありますか?
Yaca:ネットというか、yosumi周りで話題になった「めちゃくちゃうるさい靴事件」ですね。
yosumi:サンダルを買ったら金具がずっとぶつかり合って、シャンシャンシャン音が鳴るサンダルを履いてYacaのところにレコーディングに向かったんですよ。
Yaca:真夜中に遠くからシャンシャンシャンって聞こえてきて、帰りも「じゃあお疲れ」と言って、またシャンシャンシャンと音を出しながら帰っていきましたね。
yosumi:ちなみにそのサンダルの音はサンプリングされていて、yosumiの「for good」の中に入っています。
ずっと借り物の歌、借り物の言葉を歌っている危機感があった
──yosumiさんがhijiriさんとのユニットとして活動しているYO1YOと個人の活動はどう区分けしているんですか?
yosumi:それまでの自分の曲に自我が宿っていないことに悩んだ時期があったんです。
ずっと借り物の歌というか、借り物の言葉を歌っているみたいな。歌を歌っているのに、自分が伝えたいことや自分が何者なのかが全く定まらないままここまで来てしまったことに、「自分って何がしたいんだっけ?」と危機感を覚えてしまって。
じゃあ自分がやりたい音楽について考え直して何か始めよう、と思っていた頃にYacaとhijiriさんが作った「Lyrics」という曲を聴いて、「あ、この人と音楽をやりたいな」って思ってすぐにhijiriさんに声を掛けました。
活動当初よく一緒に曲をリリースしていたgaburyuがクラブミュージックをつくっているから、yosumiもそういうアーティストとしてリスナーの目には映っていると思うんですけど、「クラブを想定した楽曲」しか持たない自分に飽きてきた時期でもありました。そこで「自分って何の音楽が好きなんだっけ?」って思い返した時に、そういえばクラブミュージックなんて活動を始める前はほとんど聴いたことすらなかったなと。
そこでもともとわかりやすいJ-POPや邦ロックを聴いてきたことに気づいたんです。ボーカロイドの黎明期をずっと通ってきたオタクなんですけど、もしかしたらその辺が自分のルーツなのかもと思って。
──確かにyosumiさんの楽曲を振り返った時に、J-POPや邦ロックのイメージはあまりないかもしれません
yosumi:それからhijiriさんに「今、まっすぐなバンドロックがやりたいんですよ」と言って、「え!?」と返されたところからスタートしているんです。さらに言えば、yosumiを始めた時はバラード、ピアノバラードが歌いたかったんですよね。
Yaca:ジャンルで言うとぐちゃぐちゃだけど、言っていることはめちゃくちゃわかるし、それって結構思っている人いるよね。
yosumi:もともとボカロP、コンポーザーのn-bunaさんの音楽が、初めて自分が好きだと自覚した音楽なんです。yosumiという名前もヨルシカの曲の中に「夜隅」という言葉が出てきて、語感的に好きかもと思って、勝手に拝借したのが由来なんですよ。
そういうこともあって、曲のジャンルはぐちゃぐちゃなんですけど、根底にあるのは青春や、キラキラしているものとか人に対するコンプレックスだと自分では思っています。
自分の好きなn-bunaさんが選んだボーカルのsuisさんのことは「めちゃくちゃ羨ましい!」と思いました。「好きな曲を作る人に声を見初められる」って本当にすごいなと思って。自分が歌でそうなれる自信はなかったけれど、それなら自分で曲を作ってくれるひとを見つけて、自分がボーカルのユニットを作っちゃえばいいんだ、みたいな気持ちがありましたね。
「yosumi」であることにプライドはある
──Yacaさんからみて、yosumiさんの活動における印象的なものって何かありますか?
Yaca:まさしくこういう機会だから聞ける内容ではあるんですけど、やっぱりツイキャスの印象は強いですね。ファンの人がyosumiに魅力を感じていく、ハマっていく要素として、ツイキャスの換気扇の下でタバコ吸っている感じもあると思うんですよね。
もともとは曲から入ってきて、配信もやっているんだっていざ聞いてみると、ある意味Vtuberではあまりない、タバコを吸って、電車の音が入っているみたいな配信なんですよ。超天然ASMRみたいなことが起きていて、それがつくられているって感じでもなくて、嫌味がないというか。例えば、ベテランのニコ生主が配信の中でタバコ吸い出すとか、それともまた違うんですね。
その奥行きみたいなところにいつの間にかハマっちゃう、沼に浸かっているのがファンの人の感覚なのかなって。音楽だけじゃなくて、それもトータルで、yosumiコンテンツというか、yosumiの世界観だと思っていますね。
yosumi:なんだろうな。生活観を出すのとはちょっと違うし、yosumiがこの世界にいるんだろうなという微かな感覚と言いますか。
ある意味、趣味で始めた活動だし誰に口出しをされるわけでもないから気楽なんだけど、それでも「yosumi」であることにプライドは持っているみたいな。難しいな。
Yaca:バーチャルな存在が出さない生々しさという意味ではなくて、世界観の補填に、なっているような。二面性じゃなくて全部で一面みたいな。
サムネやMVの感じも、換気扇の下で煙草吸っているというのが、すごく仕上がっている感じなんですよね。でもカルトじみてもない。それがすごいなと思います。
──最後に、yosumiさんの展望を聞いてもいいですか
yosumi:そうですね。自分でライブをたくさんしたいなというのは、活動の軸としてあります。YouTubeに楽曲を上げておしまい、誰が聞いたかわからないという形ではなく、お客さんが生で聞いてくれて、それがこちらからも見えるというのが、1番いいと思ってます。
生ライブというか、現場が好きなんですよね。その地続きで、YO1YO名義でライブもしたいと思ってます。それはクラブでやるというよりも、なんならデイイベントで組んで、生演奏のバンドセットでしたいなというのが、直近の目標の一つですね。
あともう一つ、実現性があるのか全然わからないんですけど、自分の声を合成音声にしたいなと思ってます。今まで自分の声とか歌が好きじゃないとは言ってきましたが、やっぱり自分の音楽のルーツを辿った時に、ボーカロイドや機械音声がすごく好きだし憧れがある。
それを個人のIPとして、yosumiという存在のまま叶えられたらいいなって思ってます。自分が歌わなくてもいいようになりたくて。ここまで音楽どうのこうのって語ってきたんですけど、自分がやりたいことを突き詰めていったら、歌じゃなかったんですよ。
結局歌ったのも、成り行きな要素が大きくて、自分が楽しいと思うことや、羨ましいみたいな気持ちが向く方に、走り続けた結果、今があるという感じなんですよね。憧れや楽しそうなことに対して、貪欲に取り組んでいきたいと思っています。
----------「yosumi」プロフィール----------
yosumiです
歌を歌っています
■Streaming
https://www.tunecore.co.jp/artists/yosumi
■Twitter
https://twitter.com/yosurni
■Information
https://twitter.com/yosumi_official
----------「YACA IN DA HOUSE」プロフィール----------
Yacaのソロユニット。
歌ったりビートを鳴らしたり自身の活動をしながら、シンガーsomuniaの音楽サポートやnyankobrq & yaca, GenerationZのユニットメンバーとして活動中。
代表曲はnyankobrq & yaca 「twinkle night feat. somunia」
■Twitter
https://twitter.com/C_Yaca
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https://www.youtube.com/@YACAINDAHOUSE/
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ネバースリープ編集部 / NEVER SLEEP