【電音部衣装特集企画】おさらい『電音部 1st LIVE -Make Waves-』イベントレポート!

【電音部衣装特集企画】おさらい『電音部 1st LIVE -Make Waves-』イベントレポート!

【電音部衣装特集企画】が本日より、NEVER SLEEP Instagram(@neversleep_jp)にて先行スタート!

サイトでも衣装特集企画をご紹介いたしますが、電音部のおさらいとして、2021年10月30日(土)に行われた「電音部」の1st LIVE、『電音部 1st LIVE -Make Waves-』@立川 ステージガーデンイベントレポートをお届けします。


ダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」。そのプロジェクト発足から1年、つ いに行われた初めての歌唱ライブ。ソールドアウトとなった観客席と、リアルタイムの配信でも多くのリスナーが 始まりの瞬間を待っていた。大型LED に出演ラインナップが映し出されるフェスイベントを思わせるオープニング。 激しく明滅するライトの中、フロアに溢れる期待感を一身に受け──“1st Wave”として登場したのは、ハラジュク エリア「神宮前参道學園」。犬吠埼紫杏 (CV:長谷川玲奈)のソロナンバー「good night baby (feat. Moe Shop)」か ら、記念すべき1st ライブ・DAY1 が幕を開けた。


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アニメやゲームではなく、音楽とキャラクターを原作とするコンテンツである「電音部」。舞台は、電子音楽が世界 のミュージックカルチャーの中心となり、DJ プレイが競技になった近未来。それは「電音部」という部活動になり 高校生にも浸透しているという世界観だ。

電音部は各地域の高校を代表するものとして登場し、現在は「アキバ」「ハラジュク」「アザブ」「シブヤ」4 つのエリ アの電音部がしのぎを削っている。エリアごとに異なるファッションセンスや音楽性に加え、所属する部員(キャラ クター)それぞれにもバックグラウンドの設定をしっかりと用意。リスナーは好みの楽曲とともに“推し”を見つけて 楽しめるようになっている。またトラックメーカーの名前を前面に打ち出しているのも大きな特徴で、そこにはアニ ソン・ダンスミュージック、いわゆるアニクラを嗜むリスナーにとって驚きのあるメンツが名を連ねている。

「電音部 1st LIVE -Make Waves-」では、各エリア3名の電音部メンバーによるソロ楽曲と、その3名が集合し歌 う楽曲を1 曲、その間に各エリア所属のダンサー(=「ダンス部」)による「DANCE SHOWCASE」を挟むというセッ トをそれぞれ披露。各エリアの個性・コンセプトの違いを楽しめる構成となった。


先鋒は、3 名の実力派声優から構成される「神宮前参道學園」。ファッションや楽曲に「キラキラ」、「ゆめかわ」と いった統一感がありつつ、キャラクター性と歌声がそれぞれ個性的な電音部だ。

犬吠埼紫杏 (CV: 長谷川玲奈)による「good night baby (feat. Moe Shop)」は、けだるさがありつつもガンガン踊 れるナンバー。水上 雛 (CV: 大森日雅)の「Chick Chick love♡ (Prod. Nor)」では、彼女の歌声に際立つロリ感が 強い印象を残す。そこに、いっそう大きな盛り上がりを作るのが桜乃美々兎 (CV: 小坂井祐莉絵)の「電脳ロリポ ップ(feat. 周防パトラ)」! アニクラ愛好家がブチ上がること必至の異常なまでのキャッチーさ。一瞬で場内をピ ンク1 色に染めたペンライトからは場内に確かな一体感が生まれていた。今回の1st LIVE では観客の発声は NG だったが、今後これが解禁されたらどうなってしまうのか今から楽しみだ。以上3 名が集まり届けられたのは、 「シロプスα (feat. 安藤啓希)」。「うー、はいっ! うー、はいっ!」というフレーズの連呼により、絶対に盛り上が ってしまう……これもまた電音部が誇るキラーチューンであったと再確認した。


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電音部のライブで特筆するべきはダンサーの存在だろう。彼女たちはステージ上のキャストに対する“添え物”的 な存在ではまったくなく、それぞれがしっかりと主張し全員にスポットライトが当たる。衣装も、ハラジュクエリアな らヒラヒラのたくさんついた人形のようなロリータファッション、シブヤエリアはよりカジュアルなストリートファッショ ンというようにエリアごとのコンセプトを反映したものだ。

さらに極めつけは各エリアのステージ開始時の演出で、LED にて電音部キャストが紹介されたあと、ダンス部メ ンバーが全員紹介される……つまり「全員が主役」ということ。このため、(歌唱キャストがハケたタイミングの) 「DANCE SHOWCASE」もその場の繋ぎというような印象がなく、バックに流れるトラックと演出のカッコよさが相ま って片時も目が離せないものとなっていた。


──さて、ライブは2nd Wave へ。シブヤエリア「帝音国際学院」は、いわゆる声優ではなく「にじさんじ」所属の VTuber で構成されている。このため、ライブイベントではLED による演出をフル活用したバーチャルライブが展 開されることとなった。生身の声優と、VTuberがこうして同列扱いで登場するのはいかにも2021年的で面白い。

3人のソロナンバーは、大賀ルキア (CV: 星川サラ)「JUNGLE WAHHOI (Prod. YUC'e)」からスタート。可愛らしい 歌声に反して「ワルい」雰囲気でオーディエンスを煽りまくる。「コンクリートジャングル この街を支配する弱肉強 食のルール 我こそが百十の王だ…」という語りパート(このミスマッチ加減)がやっぱり可愛い。瀬戸海月 (CV: シスター・クレア)の「ペトリコールを渡って (Prod. Aiobahn)」では、これまでの流れから一転しシリアスで暗いムー ドに。しかしこれも展開が進むにつれキャッチーさを見せるナンバーであり、さすがどの楽曲にも抜かりがない。 鳳凰火凛 (CV: 健屋花那)の「Shining Lights (feat. PSYQUI)」は、ただでさえ本能に直接訴えるような4 つ打ちに 激しい照明演出が加わり楽曲はさらに強烈な印象に。「DANCE SHOWCASE」を経て電音部3 人が集まると、発 表されたばかりの最新ナンバー「Inverted Pyramid (Prod. KOTONOHOUSE)」を披露。可愛さとワルさが絶妙に溶 け合うシブヤエリアの魅力を見せつけた。


3rd Wave「港白金女学院」は、声優やDJ としてマルチにキャリアを積み重ねてきた3 人からなるアザブエリアの 電音部。「お嬢様学校」を思わせるキャラ設定と、90s を取り入れた大人っぽいサウンドが魅力だ。

その一番手は、高飛車系ヒロインの新星・白金 煌 (CV: 小宮有紗)。曲は、冒頭から入るサックスの音色にアザ ブエリアらしさが香る「MUSIC IS MAGIC」。振り付けに合わせてひらひらと舞うドレスの袖。そして「ミラーボール 回しなさい」というサビのフレーズに合わせ、ここぞ!とばかりにギラギラ瞬きだすミラーボールの演出がたまら ない。灰島銀華 (CV: 澁谷梓希)の「Haiiro no kokoro (Prod. パソコン音楽クラブ)」は、メロウな楽曲に、低音を美 しく響かせる抜群の歌唱力が見どころ。これを生で聴きたかった電音部リスナーは多かったはずで、筆者もその 例外ではない。黒鉄たま (CV: 秋奈)の「いただきバベル (Prod. ケンモチヒデフミ)」は、アニメキャラらしいボイ ス×激しめのラップの融合がとにかく気持ちいい。「ついてこい アタシみたく楽しくなりたきゃ 飛び跳ねろ!」と ダイレクトに煽るフレーズは強烈無比で、ライブ中盤最大のピークを作り出す。そして、3 名集合による「twilight (Prod. Tomggg)」。三者三様の歌声が交差するお洒落なナンバーでアザブエリアのライブを締めくくった。


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電音部プロジェクトの中でも最初に登場したことから、ファンにとっては特になじみ深いアキバエリア。4th Wave 「外神田文芸高校」メンバーは、でんぱ組.inc を輩出したディアステージに所属するアイドルだ。その出自や衣装 のコーディネートも含め、4 つのエリアの中でも特に「王道のアイドルグループ」らしい3人である。

東雲和音(CV:天音みほ)が歌うは「Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)」。深海を思わせるちょっぴりダークな雰囲気 に始まり、体揺さぶる4 つ打ちになだれ込んでいく構成、「ダーリン ダーリン」を連呼する歌詞のキャッチーさ、そ して魅力的なファルセットを聞かせる歌声……。ホールに響くクラップの一体感から、この曲に向ける観客サイド の熱量もひしひしと感じられた。そこへ、茅野ふたば(CV:堀越せな)が「アイドル狂戦士(feat.佐藤貴文)」で続く。 可愛いアイドルが「おまえら アタマ振れ!」と歌ってしまうギャップを含め、アキバ発・電波ソングらしさが爆発す るパワフルな楽曲だ。この日の前半に登場した「電脳ロリポップ(feat. 周防パトラ)」と並び、BPM も最速クラス。 普段は大人しいのに、ライブになると吹っ切れてしまうというキャラのコンセプトをライブでも完璧に再現していた。

そして、総勢12 名によるソロパートのラストを飾ったのは、日高零奈(CV:蔀 祐佳)の「Favorite Days」。電音部プ ロジェクトの最初期から存在する楽曲であり、1st LIVE予習のため多くのリスナーが死ぬほど聴いたであろう『電 音部 ベストアルバム -シーズン.0-』の1曲目でもある。電音部プロジェクトのアンセム的存在感のあるこの曲が フロアを揺らすと、3名勢揃いによる「Blank Paper (Prod. TEMPLIME)」でアキバエリアのステージが完結した。


しかしライブはまだ続く。Final Wave「ALL AREA STAGE」では、これまでに登場した4 つのエリアのメンバーが 次々に登場。アザブエリアより白金 煌 (CV: 小宮有紗)、灰島銀華 (CV: 澁谷梓希)による「Misty Love (Prod. ハレトキドキ)」、そこに黒鉄たま (CV: 秋奈)を加えての「Where Is The Love (feat. Shogo&早川博隆)」、ハラジュ クエリアは「Hyper Bass (feat. Yunomi)」、シブヤエリアは「In my world (Prod. KOTONOHOUSE)」をそれぞれ3名 チームで歌っていく。この時点で披露されたナンバーは「DANCE SHOWCASE」を含むと20曲を超えているが、ど れを取っても力の入った楽曲ばかりで、あらためてキャストとトラックメーカー陣には感心させられるばかりだ。

オーラスには、アキバエリア楽曲の「Hand Over (Prod. TEMPLIME)」をキャスト12 人全員によるコラボで届け 1stLIVE が締めくくられる。実はこのラストナンバーを終えるまでMC はいっさい挟まず、セットリストすべてがシ ームレスに繋がっていたという緊張感あふれるライブ。全25 曲を凝縮した120 分間を終え、12 人のキャストが ステージを無事終えた感謝(+各キャラに扮した寸劇・笑)を一言ずつ残して、電音部 1st LIVE の初日は幕を 閉じた。


アニクラ、声優、アイドル、VTuber……その要素一つ一つは、我々が今まで見たことがあるものであり説明はで きる。しかし、それらをリミックスした集合体としての電音部は、「今まで見てきたどれとも違う」新しさがある。実際、 このライブに参加して、単純な「キャラソンのライブ」だと感じて帰った人はいないはず。各エリアが競い合い高め 合うという関係性を含め、未完成な部分もあるからこそ今が一番面白い。キャスト、ダンサー、トラックメーカーか ら全てのスタッフまで、「これが今一番カッコいい」と発信する姿に胸を打たれる。そんな1st LIVE だった。
(文:柳 雄大)




電音部 1st LIVE -Make Waves-
■DAY1 セットリスト
1.good night baby
2.Chick Chick love♡
3.電脳ロリポップ
4.DANCE SHOWCASE:Sweet Operation by ミディ
5.シロプスα
6.JUNGLE WAHHOI
7.ペトリコールを渡って
8.Shining Lights
9.DANCE SHOWCASE:I'm alive with this town by KOTONOHOUSE
10.Inverted Pyramid
11.MUSIC IS MAGIC
12.Haiiro no kokoro
13.いただきバベル
14.DANCE SHOWCASE:Spot AA by maeshima soshi
15.twilight
16.Mani Mani
17.アイドル狂戦士
18.Favorite Days
19.DANCE SHOWCASE:We Will by Shinpei Nasuno
20.Blank Paper
21.Misty Love
22.Where Is The Love
23.Hyper Bass
24.In my world
25.Hand Over

■電音部衣装特別企画 先行スタート中 「NEVER SLEEP」 Instagram
https://www.instagram.com/neversleep_jp

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